北海道バイクツーリング2
平成28年7月22日(金)
函館から先の日程は、天候が不順であったため、完全に狂ってしまっていた。前夜、ホテルで天気予報を見たが、幸い道東地方が、降水確率40パーセントであったが曇り空のようであった。ホテルもずっと空きが無かったが、苫小牧、帯広、釧路に予約が出来た。
苫小牧まで、約250キロ。函館山でタクシーの運転手さんが、高速より、国道5号線の方がツーリングするには楽しいと話されていたので、このコースを走った。誰かが、北海道は一般道も高速みたいなものだ、と話していたが、早朝に走る国道5号線は、正に快走賂であった。結果、北海道をバイクツーリングしていることが実感出来た。
疲れたので、八雲PAで休憩。緑の芝生の景観が心地良かった。水分補給。ツーリング中はかなりの水分を取る。眠気が感じられらた時は、体が水分を要求している。走行していると、バイクツーリングをしている方に出くわす。Vサインをする。必ず向こうからも返ってくる。北海道バイクツーリングはソロが殆どである。それで、一人旅、お互い元気で頑張って行こうとエール交換をしたくなる。長万部になった。PAの看板が見えて来た。(有)青華堂であった。青華堂は旧学校校舎の跡地を活用していた。中に入ると、店員さんに応対を頂いた。「バイクツーリングをしている、愛媛から来ました、お薦めは何ですか。」とお聞きすると、「プリンです。」と返事が返ってきた。ミルクがたっぷりの本当に美味しいプリンであった。写真を撮らせて頂いていると、奥から、営業部長の佐藤健次郎さんも出て来られたので、挨拶をし、名刺交換をした。元気でツーリングをとエールを頂き、お菓子を頂いた。この菓子もこの上なく美味であった。国道230号線から国道37号線になった。PAがあり休憩。水分補給をする。豊浦ICから高速に乗った。有珠山SAで休憩。昼食を取る。北海道らしい雄大な風景を堪能した。苫小牧まで後、約80㎞だ。伊達市、室蘭市、登別市を通り、苫小牧東ICで降りた。雨に遭遇しない僥倖の一日であった。ホテルに着いた後、久しぶりに穏やかな気持ちになり、市内散策を楽しんだ。


























(続く)
平成28年7月23日(土)
相変わらず、曇り空である。迷っていた。帯広市まで高速で行くか、国道237号線を走り、日勝峠越えをするかである。快晴であれば、当然一般国道の方が面白いから、日勝峠だ。更に厳しい峠越えとの話もある。ふと、ホテルの前を見ると、タクシーがいた。運転手さんに聞いた。「大丈夫です。それほど厳しくもありません。高速を走るのと変わりません。」。峠道は四国で慣れている。国道237号線を通ることとした。北海道は脇にそれると砂利道が多い。本当はその先に私にとっては魅力的なところがある。しかし、私のバイク技術では走行するのは到底無理だ。市内を走り、様々な道路を通って日高自動車道に乗った。自動車道を降り、国道237号線へ向かった。国道237号線をしばらく走ると平取町になった。丁度、北海道の風物詩、セイコーマートがあったので、休憩。「北海道らしい食べ物は。」と聞くと、「ソフトクリームです。」と答えた。「今日は寒いのでほかにありませんか。」と再度聞くと「それでは牛乳は。」と返答があった。この牛乳味が濃く北海道らしさが凝縮した美味さであった。外に出ると、私のバイクを見て話しかけられた。「どんなにして来たのですか。」。フェリーに酔うのでずっと陸伝いです。」。大変驚かれた様子であった。更にもう一人の方が香川県にゆかりのある方であったので、四国の話題で盛り上がった。出発し、走行していると、後方から、乗用車が近づいてきた。路肩に寄りゆづると、ゆっくりと追い越し徐行した。プレートを見ると愛媛ナンバーであった。気が付きVサインをした。車窓から大きく手を振って答えが返って来た。
嬉しさがこみ上げて来た。PAで休憩をしながら走行をしていると、道の駅樹海ロード日高が見えて来た。昼食も兼ねしばらく休憩をする。食した山菜そばが美味かった。良い気分で出発をした。日勝峠に近づくと天候が一変をした。突然霧が一面を覆って来た。前方20メートル先が見えない。地元の方々の車は慣れているのか、余りスピードを落とさない。必死の面持ちで走行をした。視界が開けてくると、雄大な北海道の景観になった。国道38号線のツーリングを楽しんだ。帯広市のホテルに着いたのは15時40分であった。時間があるので市役所の訪問を思い付いた。土曜日なので名刺交換は出来なかったが、幸い休日にもかかわらず、庁舎が開いていた。驚いたことにそこには愛媛県伊予郡砥部町の砥部焼が展示されていた。今日は、不思議に愛媛にゆかりのあることが続く。旅の疲れが一度にとれた。














































(続く)
平成28年7月24日(日)
今日の目的は、阿寒湖と釧路湿原だ。そして宿泊地は釧路市だ。ホテルを出発し、道東自動車道に乗る。景観は原野もあり、北海道らしい風景が続く。しばらく走行し、長流枝PAで休憩。北海道の高速は、車は多くないが、ずっと対面交通でまたスピードを出す車がおり、煽られ気味になるので、結構疲れるのだ。水分補給をし、出発。足寄ICから国道242号線に降りる。そして国道241号線になる。足寄化石動物博物館の標識のあるコンビニで休憩。出発。前方に見事な景観が見えて来た。有り難い事に、PAがある。広い駐車場だ。写真撮影をしていると、クロスカブに乗った方が駐車をした。話かけると、札幌市の方であった。私も札幌市に行くこととしていると話し、北海道の事に関して様々な事を教えて頂いた。愛媛からずっと陸伝いにバイクで来たと話すと、大変驚かれた様子で、フェリーリーがあるでしょうと答えられた。当初はフェリーに乗船をする予定で有ったが、ネットを見ると、船が揺れると出ていた。持病があり、船に弱く、酔うと困るので変更をした、と話すと、新日本海フェリーは2万トンあり揺れない、昨年、四国に仲間と行ったが、佐賀関フェリーの方が揺れ、酔った。大丈夫です。この会話によって得た情報が後に大いに役立つこととなる。お礼を述べ、エールを交換し、お別れをした。そして国道240号線、まりも国道になった。もうすぐ、阿寒湖だ。到着。遊覧船のホワイトと湖のブルーが映えていた。一時間ばかり散策と休憩をした。釧路湿原に向かう。国道240号線から国道241号線に行く。山々の緑が美しい。双湖台PAで休憩。走行していると広大な原野と遙か向こうまで直線道路が続いている所に来た。奥春別原野だ。牧場や畜舎があった。写真撮影。国道53号線になった。ずっと原野が続く。えも言われぬ満足感と爽快感が沸き上がって来る。これぞバイクツーリングの醍醐味だ。そしてついに、釧路湿原展望台になった。入館。あいにく小雨が降り出した。視界良好とは言えないが、雄大な景観は見て取れた。出発。間もなく、釧路市のホテルに到着。無性にお腹が空いてきたので、JR釧路駅に向かった。それは、昨夜のTVニュースで鰯が釧路で大量に水揚げをされたと出ていたからだ。いわしの寿司はなかったが、お薦めですと言われ、いわしのほっかぶりを食べた。誠に美味であった。また、和商市場で味わえれるかも知れないと教えて頂いた。まだ、満腹感とは行かないので、更に豚丼を食べた。掛け値なしに美味であった。今日は、正に北海道らしさを満喫出来た一日であった。















































(続く)
平成28年7月25日(月)
起床、釧路市内を散策する。それは、訪問予定の市役所、和商市場、ガソリンスタンドなどの所在を確認するためでもある。相変わらず曇天である。降水確率40パーセント。なんとか今日の行程の帯広市までは、天気は持ちそうである。ガソリンスタンドも近くにあった。北海道では、気を付けていないと、なかなかスタンドが見つからないことがある。幸い、市役所も和商市場も近くにあった。ホテルに帰り、朝食。バイキングスタイルである。ホテルは、ずっと同系列のホテルに宿泊をしている。部屋の造りが同じなので、使い勝手が良いし、安心感があり、すぐに眠ることが出来る。このホテル、北海道ツーリング中に助かったことは、生野菜がふんだんにあったことだ。持病持ちで、食事に留意している私に取っては大変に有り難かった。バイクをホテルに置かせてもらい、釧路市役所を訪問した。総合受け付けがあったので、訪問の趣旨を話し、写真撮影をお願いした。釧路市のPRになるならと、お二人が笑顔で対応を頂いた。
観光振興室に行き、名刺交換をお願いした。吉田友里さんが応対頂き、気持ち良く名刺を出された。写真撮影をお願いすると、「これを。」と折り紙で折った丹頂鶴を出された。「釧路市民の皆さんが折られたものです。」。丹頂鶴を持って撮影をした。素晴らしい機転。これは、常に釧路市をPRするにはと問題意識を持たれているからであろう。そうでないと、公務員はこのような場合受け身に成り、腰が引け勝ちとなる。爽やかな、気持ちで釧路市役所を後にした。不思議だが、守衛さん、受け付けの対応の良いところは、役所の雰囲気も良い。和商市場に行く。もう既に、観光客が溢れていた。魚貝類も多い。有り難いことに、いわしの寿司があった。とろっとした甘みがあり、抜群の美味さであった。
海鮮どんぶりも食す。ほっき貝、いくら、まぐろ、いか等がふんだんに乗っており誠に豪華であった。田村商店で、一番美味しいのは、ときしらすですと教わった。向かいにある釧路丹頂市場に行く。果物野菜が豊富である。富良野産のメロンがあった。
午前10時30分、ホテルを出発し、帯広市に向かう。国道240号線(まりも国道)を走り、道東自動道に乗った。途中PAで休憩。音更帯広ICで降り、一般国道等を通り、帯広市のホテル到着。先日宿泊をしていた所である。荷物を預けていたので受け取り、帯広市役所に向かう。愛媛県砥部町の砥部焼があったので、どうしても名刺交換をしたいと思っていたからだ。玄関に入ると、帯広の美味しい水ですとすすめられた。帯広市役所水道課の武部亮平さんと高橋直裕さんであった。のどが渇き、疲れた身には誠に甘露であった。観光課訪問。趣旨を話し、大野福公さんに応対を頂いた。名刺交換をし、砥部焼の前で写真撮影。愛媛県のものが帯広市に展示をされている、感無量であった。お礼を述べ、食堂に向かう。券売機があった。メニューにとろろ丼があった。120円である。しばらく思案をした。とろろ丼が120円とはあり得ない。それで米飯とカレー券を購入した。
窓口に行き、食券を出すと、シェフとおぼしき方が、「とろろ丼は飯付きです。」と料金を返却された。通常なら5,6百円はするはずである。おまけに、全国の役所の食堂を食べ歩いていると、話すと、味噌汁をサービスで頂いた。全てこの上ない美味であった。ホテルに帰りフロントにこの事を話すと、「帯広市役所の食堂が美味いのは有名です。」と答えがあった。充実感に溢れ、栄公園の前を通っていると、突然携帯電話が鳴った。
清家会長を囲む会のメンバー兵頭さんからであった。「山崎さんが静岡から帰省しています。お盆までいるそうです。」。「私は今、北海道をツーリングをしています。清家会長や楠葉さんと相談をし、話を進めて下さい。」とお願いをした。今日は本当に様々なことがあり、楽しい一日だった。(






















































(続く)
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