平成27年8月4日(火)
ホテルを早朝に出発。相変わらず、高温で天候も不純だ。しかし。友人にも会えたし、盛岡さんさ踊りも思いがけず見ることが出来た。盛岡市出発。東北自動車道に乗る。暑いのでこまめに休憩を取る必要がある。柴波SAで休憩。水分を補給し出発。平泉前沢ICで降りる。28年前伊藤さんに案内されて、中尊寺、毛越寺に行った思い出の地。役場を訪問しようと思ったからだ。国道4号線を走るとすぐ平泉町役場となった。いつもドアを開ける時は、どういう出会いがあるか、期待に胸が膨らむ。観光商工課館野善行さんに応対頂いた。名刺交換。趣旨を説明し写真撮影をお願いすると、しばらく考えていたが、総務企画課小笠原理斗さんと相談され、ロビーの毛越寺の導水をデザインした曲水の前が良いとの結論に達した。毛越寺の導水は、伊藤さんに案内頂いた頃は、完成したばかりの時で、池に舟を浮かべるのだと話されたことを思い出した。これも何かの縁であろう。写真撮影。お二人の応対は本当に、爽やかで気持ちの良いものであった。有難うございました。最後まで、岩手県には温かい印象を与えて頂いた。やや、疲れ気味の身体に、再び、活力を注入して頂きました。
平泉町役場を後にする。しばらく国道4号線(奥州街道)を走行する、岩手県を過ぎ、とうとう宮城県になった。コンビニで休憩。水分補給。再び、東北自動車道に乗る。長者原SAで休憩。和嶋さんにお礼のメールをする。店内に入り、散策していると、仙台の笹かまぼこが良く売れている。店員さんに、「笹かまぼこ良く売れていますね。しかし、私は愛媛から来たのですが、宇和島じやこ天も美味いですよ。」と話しかけると、思いがけず「知っています。愛媛の友人が送ってくれます。本当に美味しいですね。」と嬉しい返答があった。「宇和島じゃこ天は業者さんごとに味が異なるのですよ。」と話をした。気分が良いので、菓子箱を購入した。仙台南ICで降りる。国道を走り、宮城県庁に到着。県庁を散策、撮影。物産を販売されている方々を発見。農菓工房さくらい の櫻井清さんと登米市の女性職員であった。野菜や果物でお菓子をつくられているとのこと。親切にも試食をさせて頂いた。温かい心で味が一層、際立った。また、バイク一周の応援の言葉まで頂いた。県庁食堂で、日本そばを食べる。さすがというか、東北地方はどこもそばは美味しかった。観光課を訪問。名刺交換。むすび丸の前で観光課仲鉢和彦さんと固い握手。残念ながら、笹祭は明日からであった。(つづく)





















平成27年8月5日(木)
出発をしようと、朝ホテルの駐車場に行くと、自転車に荷物を積載している60歳過ぎの男性がいた。お聞きすると、これから山形に向かうということであった。岡山県から来ていると話された。凄いなと思った。お互いにエールを交換し、出発した。朝から、幸先の良い出会いだ。東北自動車道に乗る。朝から暑い。福島飯坂ICで降りる。福島県庁到着。
福島県には思い出がある。自治大学校にいた時、寮の同室が、福島県のWさんであった。私は、肝臓と高血圧のため余り酒は飲めなかった。それで、同室のWさんには一方ならぬお世話になった。Wさんは現役時代病を得たこと。又、亡くなられたことを後に知った。Wさんには、福島県を案内頂いたが、その時、県立福島美術館が完成したばかりで、そこに連れて頂いたことを思い出した。
福島県庁の玄関を入る。まず、県民談話室に行く。休憩をしていると、飲み物を販売しているところを発見。県庁では初めて見たので、ジュース 桃の恵みをお願いする。気楽に話せる女性の方で「東北では、このような売店は無いと聞いています。」と話された。「私は、全国の県庁巡りをしているが、このように県民談話室に、売店を置いているところは今まで見たことが無い。」と返答をすると、大変喜んで頂いた。また、私の全国バイクツーリングのエールまで頂いた。福島県民の心の温かさが垣間見えた。
赤べこプロジェクトが張り出されており、赤べこがケースに展示をされていた。成就を心からお祈りを致します。総務部広報課をお訪ねする。対応頂いた 早川真也さんに、要件をお話をした。ご理解を瞬時に頂き、名刺交換をされた上、写真撮影もここが良いと像がある、玄関前に案内を頂いた。終えても「お気をつけて。」と、しばらく見送りを頂いた。又もや福島県民の温かさを肌で感じることとなった。まさしくWさんの人柄そのものであった。Wさんとの良き思い出が壊れることなく、心の底から嬉しくなった。
東北自動車道に乗る。本当に暑い。磐越自動車道に入る前に、東北自動車道安達大良SAで休憩。水分補給。宇和島市役所牛鬼保存会の楠葉拓史会長に電話をする。清家会長を囲む会に関する件だ。メンバーの静岡在住の山崎さんが、盆休みに帰郷すると思うので、開催を調整して頂けないかとの依頼だ。「え、福島にいるのですか。了解しました。」と驚いていた。どうしても、メンバーの中で年下の楠葉さんにお願いをして終う。しかし頼りがいがあることには違いない、感謝、感謝。磐越自動車道に入る。会津若松に向かう。Wさんとの思い出の地だ。猪苗代湖、鶴ヶ城を案内頂いたのだ。また、近くにWさんの生まれ故郷、金山町がある。磐梯山SAで休憩。磐梯山が見える。Wさんも良く磐梯山のことを話されていた。しばらく走行。会津若松ICとなり、出る。ホテルに到着。しばらく休憩。鶴ヶ城に向かう。到着。Wさんに案内頂いた頃は、まだ天守は復元されていなかったように思う。Wさんがここから会津市内を展望しながら「福島県には会津、中通り、浜通りがある。」と話して頂いたことが、なぜかいつも思い出される。Wさんに「来ましたよ。」と語りつつ鶴ヶ城を後にした。ホテルでチェックイン。受付の対応も親切で真心がこもっていた。おまけに朝食のお握りが福島産米であり本当に美味しかった。Wさんに代表されるように真面目で、しかし柔軟性のあるのが福島県民である、と確信をした。(つづく)





























平成27年8月6日(木)
ホテルを出発。磐越自動車道に乗る。今日もまた、暑い。郡山ICから東北自動車道だ。磐梯PAで休憩。水分を補給する。しかし、この時間帯交通量が多い。那須高原SAで休憩。この地は思い出の地だ。28年前、姉夫婦に案内をされ、塩原温泉一帯を車で回った。当時、本当に河川の中に混浴の温泉があり、無料であった。小岩井農場の牛乳は大変美味しかったし、化石が出るところにも行った。時間があればバイクで是非と思ったが、天候も不順のため諦めた。今回のツーリングでの心残りと言えば、これであろう。当時を思い出ししばし感慨に耽る。出発。宇都宮ICで降りる。とに角暑い。栃木県庁到着。落ち着いた雰囲気のある建物だ。なにか不思議なものがあるなと思い行くと、時を漕ぐ舟と言う 木製の長椅子であった。まずは、食堂に行く。疲れた身には優しい料理であり、美味しかった。前面の風景を眺めながら、しばし休憩をした。食堂の方に美味しかったと述べると、大変喜んで頂いた。庁内を散策。食堂が多い。一般県民の方々も利用されていた、生協に行くと農産物を販売されたり、パン(種類が多い)のところにも行列が出来ていた。これほど食事が可能なところが多いのは、今まで訪問した県庁の中では初めての経験だ。展望階に上がると、ベンチもあり、展望も良いので、心地よい。残念ながら、うす曇り空で、富士山は拝めなかった。本当に良く考えられて建築されていることを実感する。観光交流課へ行く。本物の出会い栃木なる、色紙がある。だが、スローガンに終わらず、行動に移すには、勇気がいる。この一歩がとてつもなく高い。私もスローガン通り、本物の出会いを求めて、愛媛県から、各県庁を訪問させて頂いている。県庁のおも重しいドアを開けるには、それなりの覚悟がいるのだ。ほんものは、建造物とは限らない。人物も入って当然だろう。
この様に、考えを凝らされた建築物、このままでは、本当に残念だなと思っていると、子どさんを引率されている先生を見かけた。とちぎアドベンチャークラブの俵 昌生先生であった。趣旨を話し、子供さんとの写真をお願いすると、即快く了解を頂いた。元気溢れる栃木の子供たち、明るい栃木の未来が見えて来る。(つづく)


































平成27年8月7日(金)
ホテルを出発。東北自動車道に乗る。北関東自動車道に移る。それから関越自動車道に乗った。去年、群馬県に行った時、走った高速道路だ。寺坂SAで休憩。水分補給。相変わらず暑い。首都圏中央連絡自動車道(海老名~桶川北本)に移る。東京のど真ん中を走行しないで済んだので、ほっとする。交通量が多く、神経を使うが、とにかく順調だ。これは、甲府市まで楽勝だなと思っていたところ、八王子ICの直前のトンネルで突然渋滞が始まった。長い長いトンネル。夏の暑いトンネルの渋滞は、バイクにはハードだ。とにかくひたすら忍耐しかない。やっとトンネルを抜け、ICになったが、中央自動車道も渋滞していると、電光掲示板が表示していた。思い切って八王子ICから出ることにした。そして、国道20号線を走る。相模湖が左手に見えて来た。写真を撮りたかったが、バイクを停めるところがない。残念である。しばらく走ったところでもう渋滞はないだろうと、中央自動車道に乗る。渋滞は収まっていた。そこからは、順調で、ついに甲府市に着いた。山梨県庁に到着。敷地整備を行っていたため少し、混雑をしていた。庁内を散策したが、歴史的な香りがする、いい雰囲気だ。別館の待合室で休憩をしていると、携帯電話がなった。宇和島市役所牛鬼保存会会長の楠葉拓史さんからだ。「清家会長を囲む会の件ですが、山崎さんは、宇和島に帰郷していたそうですが、もう、静岡に帰ったそうです。今、どこにいるのですか。」。「山梨県庁で休憩をしています。仕方がないのでまた帰ってから、日時は決定しましょう。ありがとうございました。」と答えると、「え、まだ帰られていないのですか。実は、私の娘が、今、甲府市の大学に学生でいます。」と話された。どうも、楠葉さんは、よく甲府市に来るらしい。なんだか嬉しくなった。県庁本館に行く。山梨近代人物館があった。それは、間に合わせではなく、本格的な誠に素晴らしいものであった。入り、受付の女性に「素晴らしいですね。県庁の中にこのような本格的なものがあるのは珍しいですね。」と感想を述べると、本当に嬉しそうに説明を頂いた。「向こうに、旧知事室も保存されています。」と話して頂いた。自らの業務に誇りを持ち、目を輝かせながら説明を頂くのは気持ちが良いものだ。旧知事室に行き、見ていると。多分彼女が話されたのだろう。上司と思われる男性が来られ説明を頂いた。お礼を述べた後、県庁に来た、趣旨を述べると、ご丁寧にも「私が案内します。」と観光振興課に連れて頂いた。対応頂いた、観光振興課の前田将司さんも、即ご理解頂き、名刺を交換。そして旧知事室で写真を撮影しましょう、と快く了解を頂いた。思うに、自らの仕事に誇りを持っていれば、それを誰かに知ってもらいたいとなるのは、必然であろう。
応対の素晴らしさにお礼を述べ、おいとまをしようとすると、「山梨ジュエリーミュージアムが近くにありますから、是非ご覧ください。」とパンフレットを手渡して頂いた。
ホテルにバイクを置き、山梨ジュエリーミュージアムに行った。県警本部が隣にあった。宝石を鑑賞していると、「奥にも写真撮影は出来ませんがありますのでご覧ください。」と話された。行ってみると、でっかい水晶が沢山展示をされていた。これは本当に見事であった。受付に帰り、「全国を回って写真を撮影し、出会いの写真をホームぺ^ジに掲載しています。ご協力を下さい。」とお願いするとはにかんでおられたが、笑顔溢れる良い写真が撮影出来ました。この、笑顔こそまさに如何なる宝石よりも魅力があるのは間違いないと思います。不思議にホテルの対応も満足の行くものであった。実は、山梨は、
宇和島市のかどや清家元徳会長のご子息清家幹広社長の奥様が山梨のご出身なので少なからず興味を持っていた。県庁の前田さんを始め、お会いした皆様のもてなしは、
其その疾はやきこと風の如ごとく、其の徐しずかなること林の如く、侵掠しんりゃくすること火の如く、動かざること山の如し
まさしく風林火山の世界であり、今回のバイクツーリングの県庁訪問のフィナーレを飾るにふさわしいものとなった。(つづく)







































平成27年8月8日(土)
甲府市のホテルを出発。中央自動車道に入る。早朝なのに凄い交通量だ。諏訪PAで休憩。水分を補給しながら諏訪湖を眺める。休日なので駐車している車が多い。相変わらず交通量が半端でない。しかし、長野自動車道との分岐点を過ぎると、交通量がやや、少なくなった。これで目的地の米原までは、楽勝だなと思い走行していると、小牧市あたりで渋滞との電光掲示があった。高速道での渋滞は嫌なので、一般国道21号線に降りる。バイクに給油するため、ガソリンスタンドに寄った。この国道を走れば、米原市に行くことが出来るかと聞いたところ、岐阜市を通って行くことが出来ると、教えてくれる。木曽川に沿って走行し、美濃加茂市のコンビニで休憩。それを過ぎると岐阜市になった。また、渋滞の情報が掲示されていたが、そのまま進む。岐大バイパスとなる。確かに交通量が多い。焼けつくような暑さだ。関ケ原町となった。休憩。もうすぐ米原市だ。
米原市にホテルを予約したのは、関西近辺でここしかなかったからだ。しかし、結果的には吉となった。撮影した写真が少ないのは、魅力的なところが少なかった訳ではなく、走行がハードだったということです。バイクを停車し、写真撮影をする余裕が無かったということです。










平成27年8月9日(日)
実は、帰宅するに当たり、お盆前の関西圏をどのように通過するかが課題であった。大阪府を通過すると、必ず渋滞をするだろう。これは絶対に避けたいと思いグーグルマップを眺めていると、そうだ、ここは米原市、舞鶴若狭自動車道が全通していることに気が付いた。これに乗ろうということで、ホテルを出発し、北陸自動車道に入った。舞鶴ICから舞鶴若狭自動車道に乗った。交通量が少なくなった。だだ一車線の対面交通だ。これが困るのは、制限速度内で走行していると、背後の車にあおられることがあることだ。だが、途中から2車線になった。とにかく走行しやすい。吉川JCTから中国自動車道だ。成功だ。渋滞に遭遇しないで済んだ。社PAで休憩。食事をする。バリイさん のポスターが掲示されている。写真撮影。県外で愛媛県のものを見ると嬉しくなる。テレビを見ると、母校今治西高校と早稲田実業が甲子園で戦っていた。しばらく観戦をしたが、劣勢であった。
出発。加西SAで休憩。岡山県のホテルを予約したが、ここまで来れば必要がないとキャンセルの連絡を入れる。播但連絡有料道路に乗り入れ。そして山陽自動車道となった。赤穂市直前に私を戒める不思議なことが起こった。ここでは書かない。赤穂市に降りる。昨年の石川県などにバイクツーリングをして以来だ。万福寺に向かう。I君の墓前に、東日本、東北バイクツーリングの目的達成を報告。しばし、墓前で語らう。
万福寺を後にし、国道250号線を走り、岡山バイパスを進むと、快走路で早島ICまで一直線であった。I君のお陰としか考えられなかった。I君に感謝をする。瀬戸中央自動車道に乗る。瀬戸大橋を通り、高松自動車道だ。ホットする。しかし強烈な暑さだ。高瀬PAで休憩。水分補給。川之江ICで松山自動車道となった。ついに愛媛県だ。石鎚山PAで休憩。水分補給。川内で降りる。我が家に到着。妻の炒れてくれたコーヒーを飲む。3400キロのバイクツーリングを終えた。CBR250Rの前後タイヤを交換。フロントのブレーキパッドを交換。ハードな走行に耐えたCBR250Rに感謝をした。支援を頂いた今治西高校の花の16期同窓会のホームページで報告し、お礼を述べた。追記 東京都、神奈川県も走行していました。(おわり)






